張大千
ちょうだいせん

プロフィール

光緒25年(1899年)-1983年
中国に古くから伝わる伝統技法と自ら世界中を旅して会得した西洋技法を融合させて、新しい独自の技法を確立し、画に残しました。
彼は山岳や河川といった自然を題材にして創造の景色を描く山水画を得意としており、周囲からの評価を得ました。
晩年にはにじみやぼかしを使った水墨画に専念して、多くの作品を世に残した、まさに偉人です。
幼いころ家族に絵画の道を勧められ、18才にはトラの絵で有名な画家で兄の張善孖とともに日本に留学。京都で染色を学んました。
のちに上海に戻り、曾煕・李瑞清に師事し、書を学ぶました。
敦煌の莫高窟に住み込み、壁画の模写に取り組んだことでも有名です。
ピカソとも交わるなど、20世紀の中国人のなかで特に国際的に名声が高い作家です。

山水画だけでなく花卉の描写に秀で、とりわけ蓮の花の画題では独自性を発揮。
晩年は水墨画に専念し、力強く気品の高い作品を残しました。
徐悲鴻には500年に1人の画家と称されています。

張大千の作品について


張大千は自画像を好んで描く人物であり、作品から彼の風貌や趣味、生活感などを感じ取ることができます。
私と私の小猿という作品には、ひげを立派に蓄えた自分と何よりも愛していたというペットの黒い小猿が描かれています。その画の彼は楽しくうれしそうな顔つきをしていて、自然なありのままの表情を垣間見ることが可能です。また歳を重ねる自分の姿を年齢とともに自画像として描いており、五十九歳自画像では文献を読み真剣な表情の自分を、七十自画像ではひげが真っ白になって少しほほ笑んだ自分を表現しています。こういった何気ない日常を描くのも張大千の特徴です。
山水画で名をはせた彼の大作といえば墨荷四聯屏や瑞士瓦浪湖などが挙げられます。墨荷四聯屏の特徴はそのサイズで、高さ360センチ横幅150センチの屏風にインパクトのある花弁が描かれています。身長が150センチほどしかない張大千がこれだけの大きさの屏風にシンプルで大胆な画を描いており、自信と才能が伺えます。
一方、瑞士瓦浪湖は細かいところまで繊細に描かれたイメージです。湖と木々、所々にある家と素材は至って普通の風景ですが、彼の手にかかれば趣のある特別な画になります。ぼかしを利用することで幻想感を表現しています。
これら自画像や風景画がメインではあるものの、張大千は書にも精通しています。集黄山谷辛稼軒聯屏に見られるような書をしたためた作品も有名です。このような書もオークションなどでは高値で買取されています。
廬山図巻
撥墨荷花図
中郎授女図
渓橋行船図
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