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岸田劉生展 写実から、写意へ
2020/11/14

日本近代美術の代表的画家、岸田劉生の画業を紹介する「岸田劉生展 写実から、写意へ」が11/14、岐阜市宇佐の県美術館で開幕した。目で見たものをありのまま描いた西洋美術の写実から、外見にとらわれず対象の本質を描いた東洋的な写意へと変遷した作品が並び、劉生の全体像に迫っている展示となります。
 38年の生涯で描いた油彩画・本の装丁画・晩年の日本画など、約170点を展示。長女麗子の肖像が有名だが、最後に麗子を描いた油彩画「麗子十六歳之像」、リトグラフ・墨の「麗子像」、奇怪な中国の僧に似せた日本画「寒山風麗子像」など、いろいろな麗子も展示されている。同館所蔵品は、麗子の誕生1カ月後に描かれた「自画像」のほか、初披露となる「滞船」など3点があります。
 劉生は、晩年に向かうにつれて日本画を描くなど、独自の道を極めていきましたが、後に宋元画を称賛するようになった劉生は、「写実」の単に見たものをそっくりに描くことではなく、対象の持つ本質や意味を写し取ること、すなわち「写意」であると見なし、宋元画の単純化された線と影のない描写にこそ真実があると考えるようになりました。
 平面性と稚拙な表現を併せ持つことで、現実感が薄れているところにより深い魅力を秘めると述べています。このように東洋画の中に劉生が見いだしたのは、西洋的な「写実」を越えた東洋的な「写意」だったと言えます。
 来年の1/17まで開催されているので、機会あれば訪れてみたいですね。

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